『タスク管理ツールって言ってるけど、ぱっと見は物件管理ツールだよね?』── ReTime のホーム画面を変えました
リニューアルの要点
- ● 何が変わった? ホーム画面(ログイン直後)を「物件タイムライン」から「タスク一覧」へ切り替え
- ● きっかけ 「タスク管理ツールって言ってるけど、ぱっと見は物件管理ツール」というお客様の一言
- ● 背景 言葉では「タスク管理ツール」と謳ってきたのに、UI が物件管理寄り。「言ってることと見た目が違う」状態だった
- ● 狙い 「次にやるべきタスクが、迷わず目の前にある」という ReTime の価値を、最初の画面で一目で伝える
- ● 変わらないこと 物件カンバン・タイムライン・カスタマイズ性などの既存機能はそのまま
「タスク管理ツールって言ってるけど、ぱっと見は物件管理ツールだよね?それなら既存のサービスにいくらでもあるし。」
ある不動産屋さんからの率直な一言が、ReTime のホーム画面を変えるきっかけになりました。
言葉では 「タスク管理ツール」 と謳ってきたのに、見た目は 物件管理ツール。この記事では、その自己矛盾に気づくまでの経緯と、UI を言葉に追いつかせるためにやったこと、変わった点と変えなかった点をまとめます。
1 言葉と UI が、ズレていた
ReTime はサービス開始時から、「不動産屋さんのためのタスク管理ツール」 と位置付けてきました。「次にやるべきことを迷わず進められる」という体験こそが、ReTime が提供したい価値です。
ところが、ログイン後の最初の画面は 物件タイムライン でした。過去の活動が時系列でずらりと並ぶ画面 — これはこれで便利ですが、不動産業界にはすでに似たような画面のサービスがたくさんあります。
ある不動産屋さんからの一言で、ハッとさせられました。
「タスク管理ツールって言ってるけど、ぱっと見は物件管理ツールだよね?それなら既存のサービスにいくらでもあるし。」
確かに、と思いました。私たちは「タスク管理ツール」と 言葉では伝えてきた のに、開いた瞬間に並ぶのは 物件のログ。価値の中身は task management なのに、見た目は property management。これでは「他とどう違うの?」「結局どんなツールなの?」と、お客様が混乱して当たり前です。positioning と UI が、ズレていたのです。
2 ホーム画面が「タイムライン」から「タスク一覧」に
そこで、ログイン後の最初の画面をリニューアルしました。
旧UI(〜2026年4月)
物件タイムライン
- 📜 「物件」を見て「何があったか」確認
- 🕐 過去の経緯を追う情報設計
- 🔄 振り返り・引き継ぎに最適
新UI(2026年5月〜)
タスク一覧
- ✅ 「タスク」を見て「何をすべきか」判断
- 🎯 これからの行動を決める情報設計
- ☀️ 朝イチの「今日何する?」に最適
タイムラインは今も健在です。物件・顧客・オーナーごとの活動履歴は別タブからいつでも見れます。「振り返り」と「これから」を、それぞれ最適な画面で扱うように整理しました。
3 タスク一覧起点の操作フローへ
新しいホーム画面(タスク一覧)は、ただタスクを並べるだけではありません。「タスクから始まって、必要に応じて物件・顧客を紐づける」という新しい操作フローを実現しています。
ホーム画面の上部には、4つの追加ボタンを用意しました。
物件にタスクを追加
既存物件 or 新規物件に、ステータスに応じたタスクをセット。
やることをメモ(フリータスク)
物件に紐づかない業務を記録できます。社内MTG、経費精算、YouTube撮影、月締め報告など、定型に収まらないものはここへ。
対応を記録する
問い合わせ・内見・折返し・オーナー連絡などをその場で記録。事務所に戻ってから入力する手間がなくなります。
物件のステータスを進める
申込受領・契約処理・入居開始など、ステータス変更を伴うアクション。サブタスクの一括セットも同時に。
これまで「物件登録 → 物件のタスクを進める」しかなかった導線に、「タスクが先、物件は後から紐づく」ルートが加わりました。物件未登録の段階からでも、タスク管理は始められます。
そして、こうした記録を 日々こなして、チームに共有していく うちに、自然と積み上がっていきます。すると——
いま「何がどうなってる」がパッとわかる
どの物件が・どこまで進んでいて・誰が動いているか。チームの全員が、ホーム画面を開いた瞬間に把握できます。
あとから分析できる
蓄積された記録が、振り返り・改善の素材に。どこで詰まりやすいか、誰がどれだけ動いたか、傾向が見えてきます。
4 タスク中心化に向けた強化機能
リニューアルに合わせて、タスク管理機能そのものも強化しました。
🔒 非公開タスク
自分にだけ見えるプライベートタスク。鍵バッジで明示表示。
👥 共有タスク
チーム・会社レベルで共有するタスク。全員に見えるけど誰でも触れる。
📋 メンバー別タスク数
管理者ダッシュボードに各メンバーの未完了タスク数を表示。業務量バランスが一目で。
✔️ 完了レビュー
完了時にレビュアー指名 → 確認中 → 承認 or 差し戻しの仕組み。
📅 日付ソート改善
内見予約等の予約日付で並び替え・絞り込み。
🆕 NEW バッジ
最近追加されたタスクに既読管理付きでマーク。
5 これからも変わらないもの
ホーム画面が変わっても、ReTime のコアは変わりません。
- ✓118項目のタスクプリセット(業務に合わせてカスタマイズ可能)
- ✓物件・顧客カンバンによる全体俯瞰
- ✓タイムラインでの活動ログ・コメント・メンション
- ✓AIアシスタントによる自然言語での操作・検索
- ✓LINE連携・モバイルアプリ・カレンダー同期
変わったのは「最初に見せるもの」だけ。でもこの入れ替えで、ユーザー体験が大きく変わるはずです。
サービスを作っていると、「私たちはこういうサービスを作っている」と思い込みがちです。でも、本当のサービスの姿は お客様の口から教えていただくもの だと、改めて感じた数週間でした。
不動産屋さんが本当に欲しがっているのは、整然とした情報の倉庫ではなく、「次にやることが、迷わず目の前にある」状態でした。ReTime はこれからも、お客様の声を頼りに進化していきます。
「あれ、最初の画面、変わった?」と感じた方、ぜひ新しいホーム画面で1日試してみてください。タスク一覧から1日が始まる感覚、思った以上に効くはずです。